中央日報(韓国紙)
コメをもっと送れず遺憾 韓国側のメッセージ伝達
1996年1月


北韓に行ってきた堂本暁子議員(東京:ジェヒョン特派員発)
日本の堂本暁子(女・64・写真)参議院議員は22日、本社の電話取材を通じ、韓国側のメッセージを北韓に伝えた、と明らかにした。

TV局の記者出身として、社会党を経て昨年7月に新党さきがけに入党し、再選された堂本暁子議員は、党内政務調査副会長であり与党政策調整会のメンバーでもある。

次は一問一答。

問:北韓のだれの招請で訪北したのか
答:金容淳アジア太平洋平和委員会委員長兼労働党対南書記の招請で北韓を訪問し、20日帰国した。

問:北韓のどこをたずねたのか
答:平壌と新義州を訪問した。特に新義州付近の水害地域は米不足で、非常に深刻な状態であった。そしてとても冷え込んでいた(寒かった)。

問:南北対話再開の件は、誰が明らかにしたのか
答:金容淳と李種革アジア平和委員会副委員長の2人が話してくれた。希望する時期については、具体的には話さなかったが、「4次南北対話を実現したい」と語っていた(北韓がいう「4次南北対話」とは、3次対話を最後に中断していた南北米協議を意味する)。

問:訪北期間中、我々の側のメッセージも北側に伝えたというが
答:北韓に出発する前に、中日韓国大使館の要請で、金太智大使のメッセージを受け、金容淳に伝えた。「同族として北韓にもっとコメを送りたかったが、予想外の事件によってなしとげられず、遺憾に思う」という内容であった。北韓側は、メッセージを受け取ったのみで、特別な反応はなかった。

問:北・日関係については、どんな話があったのか
答:金容淳は両国国交正常化問題と関連、非常にはっきりとした口調で、交渉再開を希望という意志を明らかにした。日本が2次にわたって送ってくれた50万トンのコメについては「本当にありがたい。全国へ配給した」と語っていた。北韓側からは、更に3次分としてコメを支援してもらいたいとの要請があった。

問:今後、連立与党内部で、北・日関係についての論議が活発になると予想されるが
答:22日に開かれた与党責任者会議で、1回目の訪北結果を報告した。今後、与党政策調整会議を通じ、対北コメ支援問題などの深度ある論議が予定されている。