Oggi
多様であることに価値がある
千差万別の生き方の違いを認めあえる社会へ
1997年6月
(インタビュー)


国連が選んだ『女性リーダー25人』の一人に日本から唯一選ばれたのが堂本さん。環境問題や女性問題への貢献が評価されてのこと。

受賞者はノルウエーのブルントラント前首相や環境保護運動家としてオリビア・ニユートン・ジョンなど。授賞式はニューヨーク国連本部で行われた。「とにかく皆気負っていなくて、最高でした。

この受賞がゴールではなくて、スタートだと皆で話しました」と、堂本さん自身ももちろんまったく肩に力が入っていない。

「最近、特に思うのは、多様であることに価値があるということ。違いを認めることが豊かさにつながる。教育にしても、この間ある高校生が『日本の学校は丸太棒をつくってるみたい。好きなところに枝をつけたり、花とか咲かせると怒られる』って言うのね。

皆知らないうちにJISマーク付きの規格品にされてる。だから今すべき改革は、“遼いを認める視点”が大切です。たとえば、夫婦別姓も、選択できる自由は当然あるべきだし、男と女の関係も、子供のもち方も、千差万別でいい。家族のつながりを大切にする儒教的な考え方が根強い国で、やはり男尊女卑的な発想が残っています。

そこを根本の価値観から変えていけたらいいですね。それは憲法で男女の平等を保証するとか、いわゆる法制化だけで実践されるものではないでしょう」しかし、もう今や女性は社会的弱者ではない、という認識がある。「確かにかつてより、生き方の選択はできる。

NPOとかNGOで社会貢献したり、地球貢献したり。本当の意味での生きがいも見つけやすくなってるでしょう」政治家という仕事にも女性として人として生きがいを感じると言う。

「こんなに自分を活かせる場はないですね」また、Oggi世代には「国境を越えて、次世代に向け、どう生きるか。自分のことから地球規模のことまで考えてほしいと思います。永田町は決して高い所にはなくて、あくまでも皆さんの代埋人ですから、どうぞ訪ねてください」とのこと。

何度お会いしても、とてもおしゃれな方で、そのあたり、私もずっと大切にしたいと、いつも感じます。