堂本あき子なの花日記 No.211
2017年の暮れ、第九と銀杏を楽しんでいます
2017年12月17日

みなさまこんにちは。堂本暁子です。

昨日は「第九」を聴きました。
会場は「すみだトリフォニーホール」。
指揮・マルク・アンドレーエ、新日本フィルの演奏です。
高校時代には、暮れになると鵠沼から第九を聴きに日比谷公会堂に通ったことを懐かしく思い出しました。
そのためか、第九を聴くと年の瀬を感じます。

今年は変化の多い年でした。まず1月には首が動かなくなって入院、2月に予定していたミャンマー・イラワジ川のクルージングは断念。
諦めなかったのは、生まれたアメリカ・カリフォルニアでの誕生会です。生まれた家を訪ねてみたら、元のまま建っていて人が住んでおり、感無量。人生の節目を感じた旅でした。

ロサンジェルスで、はじめてアメリカの刑事司法関係の施設を視察しました。約5年にわたって女子刑務所の問題に取り組んできた私にとっては、新鮮な経験でした。いちばんの驚きは、州によって違うそうですが、カリフォルニア州では、日本と比べて出所した人たちへのケアが厚いことです。特に薬物依存症の場合には公的または民間の回復施設が数多くありました。

一昨日、12月15日には、上川法務大臣に日本でも厚労省と協力して出所した薬物依存者の回復システムについて検討してほしい、と要望しました。女子刑務所の20代・30代の半数以上が薬物依存症で入所しているからです。

相変わらず女性と災害の問題については活動を続けています。特に今後、首都直下型地震あるいは南海トラフ地震が想定されているので、備えの重要性を力説して歩いています。なぜなら災害時、特に困難に直面するのは、女性や高齢者、障害者、子ども、外国人などが多いからです。

私は黄色く色づいた銀杏が好きです。桜以上に街も山も黄色く燃えて何とも豪華です。
国会周辺の銀杏、長いこと住んだ本郷通りの銀杏、今住んでいる千葉大近くの銀杏、長野県・鹿教湯温泉の銀杏……それぞれ思い出がたくさんあります。

「金色のちひさき鳥のかたちして銀杏ちるなり夕日の丘に」
と詠んだのは与謝野晶子。
晶子も銀杏が好きだったのかもしれません。

来年は年相応にゆっくり、のんびり過ごしたいと思っています。古い友達や親戚との時間も大事にしたい年です。
来年の干支は「戌」、犬好きな私は、何となく華やいだ気持ちになっています。今年も多くの方のお世話になりました。
本当にありがとうございました。
皆様が良き戌年を迎えられますよう、心から願っております。

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