2000年9月28日号
 
2000年8月23日号
 
2000年6月22日号
 
2000年6月1日号
 
2000年4月24日号

 
 
【2000年12月28日号】

◆21世紀の森の会へのお誘い
来年第1回目の森の会は、南極に6回も渡航され、越冬を3回も経験された内藤靖彦先生にご講演いただきます。内藤先生は、国立極地研究所に勤務され、ペンギンをはじめとする極地の水中のさまざまな動物や鳥類を専門に研究されています。次に堂本暁子さんが、「風邪をひいた地球」と題してハーグ地球温暖化防止会議以降の取り組みについて報告します。申し込みは不要、どなたでも参加できますので、ふるってご参加下さい!
日時2月22日(木)18:30〜20:30
場所環境パートナーシップオフィス(地図参照)
講演地球環境とペンギンの生態   内藤靖彦氏(国立極地研究所・農学博士)
報告風邪をひいた地球:ハーグ会議後の取り組み 堂本暁子氏(地球環境国際議員連盟総裁)
参加費ネットワーク会員・学生:500円 一般:1000円
 
トトロの森を歩くツアー◆トトロの森を歩くツアー、ご報告
12月3日に行われた「トトロの森を歩く」ツアーは50名を超える方に参加いただき、キャンセル待ちも出るほどの大盛況でした。

なお、9月26日に行われた森の会での講演と報告の要旨は以下の通りです。

よみがえれ新浜〜千葉の干潟を守る〜 蓮尾純子さん(千葉県行徳野鳥観察舎)

 1964年6月、高校1年生の時に初めて新浜を訪れ、渡り鳥たちの多さに感動した。新浜は東京湾最奥部に位置する渡り鳥たちの重要な飛来地であったが、当時から埋め立ては始まっていた。高校時代は野鳥観察会に参加、大学に入学後、保護運動を開始。当時は保護団体と行政、地元住民との対立の構造が明確にあり、現地で脅迫を受けたこともあるが、無我夢中で活動をした。結局、新浜は埋め立てられたが、代わりに保護区の造成が行われ、76年に観察舎が建ち、夫、嘉彪とともにその職員として住みこみで働くようになった。91年には野鳥病院も建った。

 85年、沖縄の宇井純先生のアドバイスを受け、「行徳野鳥観察舎友の会」でトヨタ財団の研究コンクールに参加、電動水車を購入、汚水をかき回して酸素を供給し、水質浄化に取り組んだ。ユスリカもイトミミズも生息しない汚水が、今ではクサガメやザリガニ、カエルも繁殖するまでに回復した。県もこの成果を評価し、棚田を利用して水質改善に乗り出した。将来はヘイケボタルの棲む環境にしたい。

 この10年で行政、住民との関係が大きく変わった。象徴的なのが、96年の地元ロータリークラブからのトラクターの寄贈。代表者は、「親の世代に対立があったことは事実だが、今や新浜の原風景を取り戻せるとすれば、この保護区しかないので、協力したい」と言ってくれた。行政・保護団体・住民の連携が実現した。私もNGOと市職員など多様な立場をうまく使い分けている。保護区では、野鳥の生育しやすい環境を作るため、池を掘ったり、蓮田を再現したり、水位の調整をしたりと、相当きつい肉体労働を3人の常勤と7人の非常勤、その他ボランティアの支援で行っている。淡水性のシギが入りやすい水位と入りにくい水位はたった数ミリの差。毎日さまざまな発見や取り組むべき課題があり、スタッフは日々の重労働を結構楽しんでいる。
 
◆アジア太平洋環境女性会議に参加して 堂本暁子
 9月3日、北九州で行われた会議の企画から参加。アグリビジネスを批判し、アジアの伝統的な持続可能な農業の復権を主張するインドのバンダナ・シヴァさんと、望まない妊娠の問題などに取り組んできた元WHOのインガー・ブリュッケマンさんを招聘、私と3人で基調講演を行った。「沈黙の春」を著し、農薬の有害性を警告したレイチェル・カーソン、92年のリオ地球サミットの実現に尽力した元ノルウェー首相のグロ・ブルントラント、そして近年「奪われし未来」を著し環境ホルモンの有害性を指摘したシーア・コルボーンなど、環境問題に携わる女性たちの業績を今こそ、再評価すべきだと考える。公共事業のみならず、予算作成のあり方や全ての政策について、環境と女性、あるいはジェンダーの視点から見直すべきである。