堂本暁子の永田町レポート
若葉の季節に、私の決断と決心
1998年5月6日

皆さま 堂本暁子です。

桜が散って、青葉の季節になりました。5月6日の午後3時30分、武村正義さんが新党さきがけの代表に復帰される旨の記者会見をいま終えたところです。

参議院選挙を前に、私が心に決めていることが三つあります。第一は本音で政策を語ること、二番目に公約した政策がどの程度実現したか、その実績を有権者に報告すること、三つ目が自分の言葉に責任を持つことです。

有権者の間に「支持政党なし」が増え続けているのは、各政党が選挙になると建て前の政策を羅列するものの、選挙が終わるとその公約を具体化するプロセスが見えない、もっと言えば、公約を実現しなくても責任をとる厳しさが政党にないためではないでしょうか。もう有権者は選挙のための甘く、耳障りのいい言葉を信じることができず、しらけているのでしょう。政党、そして政治家の責任は非常に大きいと言わざるを得ません。新党さきがけは真摯に政策を掲げ、与党の中で公約の実現にむけてエンジン全開で走り続けてきました。

しかし、最近になって、もう一つ政党には大事な要件がある、と強く思うようになりました。それは政党の民主的な運営と透明性です。そう痛感するようになったのは、さきがけの党代表を空席にしたまま1996年の衆議院選挙の直後から、仕事の領域と責務がはっきりしない「座長」を引き受けたことにあります。私なりに政権の中枢にあって全力投球してきた自負もありますが、参議院選挙はさきがけにとっての正念場です。選挙を前に、この状況は変えなければなりません。

4月30日の夕方、武村さんが「政治生命をかけて参議院選挙に立ち向かいたい」との意志表示をされました。背水の陣で選挙を闘うのであれば、党を立ちあげた武村さんにその役を担っていただくべきである、というのが私の考えであり、座長の責任として決定を急ぎました。その結果、連休明けの今日、記者発表を行う運びとなったものです。

これからも私のライフワークである環境や福祉、女性などの政策はダイナミックに展開していきたいと思っています。