堂本暁子の永田町レポート
混迷を極めた臨時国会が閉幕
1999年12月16日号

皆さま 堂本暁子です。

昨日12月15日、第146回国会が幕を閉じました。この会期は、最後の最後まで先の見えない国会でした。永田町にいながら、どこで何が決まっているのか、さっぱり分からないのです。だんだん日本の政治が不透明になっていくように思います。
私にとっては、年金を巡る攻防がギリギリまで続いた国会でもありました。年金は国民一人ひとりの生活に密着した問題であるにも関わらず、このところ政争の具に使われていることが残念に思えてなりません。特に納得が行かないのは、財政構造改革を凍結しておきながら、年金だけを取り上げて小手先の改革を加えるやり方です。結局、この問題は次の国会に持ち越されることになりました。
国会周辺は年に2度、美しい色に包まれます。ひとつは春の桜の季節。そして今は、銀杏並木が色づく時期、国会の中が混沌、暗たんとしているのに引き替え、外に出れば一転、美しい黄葉が目に鮮やかです。
今日からIUCNの視察のため、ネパールに向かいます。3日間と短い旅ではありますが、若い頃に山登りに行って以来、実に20年ぶりのネパール行です。

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シンポジウムのお知らせ
「地球温暖化と生物多様性〜海の生物の視点から〜」
主催:生物多様性JAPAN、GENKI(地球環境・女性連絡会)
生物多様性とは、地球上に存在する多様な生態系のことです。「生物多様性」とは何か、そして地球温暖化が進む中でどのようにこれを守っていくべきなのか、今回は海の生物を中心に、みなさんと考えたいと思います。どなたでもご参加できますので、お気軽にご来場下さい。
●日時 2000年1月28日(金) 午後6:30〜8:30
●場所 東京ウィメンズプラザ視聴覚室
    (地下鉄表参道駅下車、B2出口から徒歩7分)
●講演内容
 堂本暁子「気候変動枠組条約第5回締約国会議(COP5)に参加して」
 高橋正征(東京大学大学院総合文化研究科教授)「地球温暖化で予想される海の生物たちの生活」