堂本暁子の永田町レポート
第149回臨時国会が本日開会
2000年7月28日

皆さま 堂本暁子です。

第149回臨時国会が本日開会
暑い夏の短い国会が始まります。会期は8月9日までの13日間。「そごう」や中尾栄一元建設相の汚職などが主要な焦点。しかし私は神奈川県大和町で起きたベビーホテルでの死亡事故を取り上げようと思っています。今国会は予算委員なので、総理に質問したいところ。20年前に同じような死亡事故がいくつも起き、予算委員会でも質問が相次いだのですが、当時の鈴木善幸首相の「ベビーホテルについては、厚生省だけでなく、各般にわたり総合的に施策を進めていきたい」との答弁に、いつまでもこだわっているのは私くらいなのかもしれません。議員も役所も人が替わってしまい、まるで忘れられたかのようです。

NPO議連が動き出します
NPOの税制を検討するため、NPO議連連盟を開催します。NPO各団体の参加も原則自由です。
日時:8月8日16時から
場所:衆議院第2議員会館第1会議室

ゴミについて〜浅間山サイクリングと都会のカラス〜
23日午後、浅間山麓の峰の茶屋から、高度1300mの林道を自転車を走りました。もちろん許可を得てのことです。高度差は約200m、緑の天蓋に覆われた林道を下るのは快適そのもの。何よりうれしかったのは、常日頃開放していない道なので、ゴミが一切ないということです。しかしドイツやスイスでは、一般に公開されている道でもゴミに出会うことはありません。美しさとスピード感を満喫しながら、日本のマナーの悪さはなぜなのか考えざるを得ませんでした。自転車の旅を終え、雲の助という露天風呂で、佐久平まで続く森を眺めながら飲むビールの味もまた格別でした。

生ゴミを食い荒らすカラスと、私はにらめっこをしています。塀の上のカラスはしばしこちらを見ていますが、やがては高い木に止まり、それでも私があきらめないと、ついには去っていきます。25日の森の会では、松田道生さんから都会のカラスについてお話を伺いました。バブル時代の大量の生ゴミに味をしめたカラスが成鳥となり、今のような大問題になってきたとのこと。「とはいえ、ゴミの出し方が完璧な社会も、住み難い、ある程度はカラスとの共存を覚悟せざるを得ない」と松田さん。ゴキブリやネズミと同じように人間の住む処にカラスありということのようです。同時に「カラスが増えすぎて、乳母車の中やベランダでひなたぼっこさせている赤ちゃんを襲うと大変危険」とも言います。要はどうカラスと人間が共生するかです。乱舞する黒い一群をイメージしますが、その中でもペアで行動し、狂暴になるのは、子育てで神経質になっている最中とのこと。意外と家庭的なのです。東京の人口増と飽食の胃袋の大きさに比例してカラスが急増したことを考えると、カラスだけを悪者扱いにする気にもなれず、私たちのライフスタイルについてしばし考え込みました。