知事3年目の決意 |
2003年5月15日 |
皆さま 堂本暁子です。 今日、統一地方選挙後の最初の県議会が開かれ、知事就任3年目に入る私の決意を述べました。 (5月臨時議会挨拶より) 本日ここに、臨時県議会を招集し、当面する諸案件について審議を願うことといたしましたが、開会に当たり、県政運営に関する所信を申し述べたいと存じます。知事に就任して3年目を迎えました。この機会に明確に申し上げておきたいことは、「千葉主権の確立」を目指す姿勢は、いささかも揺らぐものではないということです。今、最も大事なことは、経済的にも文化的にも自立した、力強く、そして魅力のある千葉県づくりを進めることです。もちろん首都圏にあって、広域的課題については、都道府県の枠を超えて、他都県と連携し、広域行政を推進する必要があると認識しております。しかし、個人にしても、国にしても、「個」、個性の「個」、個人の「個」ですが、「個」の確立なくして「個」の連携はありえないと思います。今、求められているのは、600万県民が自信を持ち、誇ることができる「凛とした千葉県」です。 ところで、私が知事に就任して以来2年、3つの重要な課題に直面し、挑戦してきました。それは「転換と改革と新たな展開」です。一つ目の「転換」は、時代の変化に対応して、県政運営の転換を行うことでした。つまり、中央集権の構造から、地域住民が政策を提言する分権型社会への切替えです。二つ目の「改革」は、バブル崩壊後の県税収入の減少や義務的経費の増大などによってもたらされた、危機的な財政状況からの脱却です。三つ目の「新たな展開」は、県民が求める新しい政策を積極的かつ総合的に打ち出すことでした。私はこれらを「千葉からの『変革と創造』」として、その具体化に全力で取り組んでまいりました。そして本年度は、まさに実行の年です。 まず、情報公開と県民参加による分権型社会の構築を推進いたします。行財政改革についても、財政再建団体への転落を何としても阻止するため、大胆に、かつ迅速に対処してまいります。そして、今、県民が求める施策、すなわち、地域における経済の活性化、多様化した福祉のニーズへの対応、食の安全確保、産業廃棄物対策、観光立県の視点からの道路網の整備、犯罪の防止と安心できる生活環境の構築など、緊急の課題に積極的に取り組んでまいります。議会並びに県民の皆様の御理解と御支援、御協力をよろしくお願い申し上げます。 さて、私たちが今日直面している重要な課題は、市町村の合併です。「合併特例法」の期限切れを平成17年3月に控え、市町村合併の動きが加速しています。5月12日には柏市、沼南町を合併重点支援地域に指定し、この結果、県内の合併重点支援地域は、9地域44市町村となりました。県としては、円滑な合併が行われるよう、最大限の人的・財政的支援を行ってまいります。 次に、構造改革特区についてです。本県では4月に7つの特区計画を申請しましたが、物流機能を強化する「国際空港特区」、NPO法人が農業に参入できるようにする「NPO活動推進特区」、高齢者・障害者といった縦割りの制度を取り払って施設利用を可能にする「健康福祉千葉特区」の3つの特区計画が第1弾として認定されました。5月中にも第2弾の認定が行われる見込みです。県としては、関係市町村との密接な連携の下に、規制の特例の活用と関連施策の重点投入により、できる限り早期に成果が現れるよう、全力で取り組んでまいります。さらに、その成果が県内の各地域へも波及するように努めてまいります。 次に、間近に迫りました全国植樹祭について御報告いたします。5月18日に、第54回全国植樹祭が天皇皇后両陛下の御臨席のもと、「広げよう 緑の大地 豊かな心」テーマに、本県では50年ぶりに、木更津市のかずさアカデミアパークで開催されます。千葉県民の喜びとするところです。これを契機に、森と緑を守り、次の世代に豊かな自然を引き継いでいきたいとの思いから、今回の植樹祭は未来を担う子供たちを主役といたしました。既に、2月議会で成立させていただいた、「千葉県里山の保全、整備及び活用の促進に関する条例」は、植樹祭当日の5月18日を施行日とし、同時に、この日を「里山の日」としたところです。 |
ちばグランド・フードフェア(5月3日) |