堂本あき子なの花日記 No.119
議会の質疑から
2008年12月12日

皆さま 堂本暁子です。

11月26日から12月19日まで、12月定例県議会が開かれています。

今回の「なの花日記」は、様々な質疑の中から、障害者福祉について取り上げます。

障害のある子どものための施策に関して、「現在の制度は『子ども』と『障害』が分かれているので、非常に使いにくく、不都合である。その意味で、障害のある子どものための施策が取り残されている……との訴えが親から寄せられている」という質問がありました。

そこで、県としては、第四次障害者計画の策定にあたって、「子ども」または「障害」という視点ではなく、「障害のある子ども」という視点での施策を位置付けることにしました。

「障害のある子ども」が、一生途切れることなく、一体的な福祉サービスを受けられるようにすることが理想です。

盲導犬や介助犬などの「補助犬」に関する質問もありました。

現在、県内の補助犬は、盲導犬が35頭、介助犬と聴導犬が各1頭の、わずか37頭です。

「身体障害者補助犬法」の改正で、今年の10月からは、一定規模以上の民間企業で勤務している身体障害者が、補助犬を使用することを拒んではならないとされるなど、補助犬をめぐる環境は改善されてきています。また、県では関係機関などにパンフレットなどを配布して、補助犬の周知・普及に努めています。

反面、こうした補助犬を連れていると、レストランやホテルに入れないという差別が、まだまかり通っています。補助犬の意義を大いにPRし、このような差別をなくしていくことも大切です。

最近、県内で10年間活動した知人の盲導犬のLAWが引退することになりました。私も仲良しにしていたLAWですが、最近は盲目の主人に寄り添って離れないのだそうです。なんとなく引退の時期が訪れ、主人と別れなければならない運命を察知しているのでしょうか。

8年間盲導犬として働いたLAWへ、本当にご苦労様。