堂本あき子なの花日記 No.118
健康と癒しの森フォーラムinちば
2008年10月30日

皆さま 堂本暁子です。

10月27日、「健康と癒しの森フォーラムinちば」が開かれました。

千葉県では、4年前から森林セラピーについての研究を進めていますが、いまでは健康な人も高齢者や病人も森を歩くことによって元気になることが、科学的に立証されてきています。

千葉大学の宮崎良文先生によると「地球上に人間が出現して以来、人間は自然の中に生きてきたので、自然環境に対応する身体につくりあげられている」のだそうです。ですから、森という豊かな自然に抱かれて誰もがストレスを解消し、安定した状態になるのは当然なのでしょう。

この日のフォーラムのユニークさは、森林セラピーだけではなく動物セラピーをとりあげたことです。

講師は東京大学の林良博先生。森林が静的で消極的な自然環境だとすると、動物たちは積極的に働きかけてくる存在で、それによって人間は安らぎを得るとのこと。

千葉県のこども病院では、月に1度ドッグセラピーのサービスを受けています。体調をくずし、沈み込み、看護師さんとのコミュニケーションをとることができない子どもが、犬と出会うことによって心を開き、話ができるようになったケースもあるそうです。

感染力の強い病気に冒された人からは、友人や家族が離れてしまいがちですが、犬や猫たちは決して去ることなく、大きな慰めを与えてくれているというアメリカの例なども紹介されました。

人は人を差別しますが、犬は人の心を読み、差別することなく対応できるのだそうです。

森林セラピーと動物セラピーを融合して、ストレスの固まりのような現代人が癒される地域を、千葉につくりたいと思いました。