堂本あき子なの花日記 No.135
近況のご報告
2010年3月27日

皆さま 堂本暁子です。

ここしばらく、忙しさにかまけて「なの花日記」をお届けしていませんでした。ご無沙汰をおわびいたします。
私は毎日元気に飛び回っておりますので、ご安心ください。

【3月20日(土)】「ホタルと生物多様性」in 富里

千葉県の富里市で、「ホタルと生物多様性」というテーマで講演をしました。市民の人たちが休耕田に手を入れて、田んぼを復活させています。たちまちホタルが戻ってきたとか。

ところで皆さまご存知ですか?ホタルとカブトムシは同じ甲虫類。ホタルがカブトムシのように固い殻を持っていないのは、ホタルが毒を持っているからだそうです。光るのは、その毒を知らせる警告信号でもあるとか。

今までは、「あの光はホタルのラブコールだ」と、ロマンチックに思っていましたが、その役割の他に、他の動物を近づけないために光っているのだと知って驚きました。ホタルのいるところは、水あり植物ありの、昔ながらの田んぼでした。

【3月22日(月)】福島県立女性センター10周年記念表彰式

福島県立女性センター「女と男の未来館」の10周年記念表彰式に出席しました。

1995年に北京で開かれた「第4回世界女性会議」に出席した経営者の女性が賞を受けたのですが、この会社は管理職の57%が女性。入社したときから、男女平等の教育をしているそうです。

もう一つは「リプロダクティブヘルスの会」をやっている助産師さんたち。「あえてこの名前をつけました。子どもたちに対しての、性の教育がとても大事だと痛感しているからです」と。

福島県は、下村満子さんがセンター長を10年間務めてこられましたが、おおらかに男女共同参画を進めている県だと感じました。

【3月25日(木)】田英夫さんを偲ぶ会

第1次南極観測隊の取材記者は、2009年11月13日に亡くなった田英夫さんでした。その田さんを偲ぶ会が25日、憲政記念館で開かれ、共同通信、TBS、政治家、スキー連盟と、多種多彩な顔ぶれが集まりました。

挨拶に立った河野洋平氏が、「田英夫は反戦に徹した人だった。と同時に、南極から未知の世界をお茶の間に届けた人でもあった」と挨拶しました。河野氏は自民党の人ですけれども「自民党の圧力で、キャスターを降ろされた悔しさを語る、田さんの声を聞いてゾクッとしたものです」と。

田英夫さんの闘いの人生と同時に、ゴルフやスキーを楽しむ人生を彷彿とさせた「偲ぶ会」でした。

【3月26日(金)】日本極地研究振興会

日本極地研究振興会に、数少ない女性評議員として出席しました。

その昔、第9次南極観測隊(1968年)への同行取材を実現しようと努力したのですが、会社のOKがもらえず、残念な思いをしました。

今は、女性の記者も隊員も昭和基地に行く時代。今回は、ジャーナリストや学校の先生、外国人も同行しているそうです。
……私はチャンスを逸して、南極への「想い」だけが続いています。

新しい南極観測船「しらせ」が1月11日に昭和基地に到着。「今年は犬を連れて行っているの?」と聞いたところ、「犬や猫は、もう一切連れていかない」との答え。当然ですね、外来種なのだから。「タロ・ジロ物語」は昔の話になりました。

犬といえば、うちのラブは公舎育ちの箱入り息子。公舎の中の専用トイレを使っていたので、よその犬のように外で用を足すことを知りません。

やっとこの頃、外で用を足せるようになったのですが、たくましいよその犬が、ひょんと足を上げてやるような姿はついぞありませんでした。

町の中を散歩するようになって1年。今日、初めてラブが足を上げてオシッコをしました。つまり、やっと「シャバのオス犬」になりつつあります。

●テレビ番組の総合プロデューサーをやります●

TBSを辞めて20年。国連の生物多様年にあたり、国内委員会で作る映像の総合プロデューサーに任命されました。

放送局の中ならいざ知らず、生物多様性国内委員会からプロデューサーを任命されるとは、夢にも思っていませんでした。子どもたちにもわかる番組にしたいと、わくわくしています。

BS-TBS(BS6チャンネル)で、5月22日(土)に放送される予定です。ぜひご覧ください。