堂本あき子なの花日記 No.145
船橋港に「SHIRASE」(元南極観測船・初代しらせ)を訪問
2010年12月28日

皆さま 堂本暁子です。

千葉・船橋港に、元南極観測船「初代しらせ」が係留されているのをご存じですか?

ちなみに、日本の南極観測船は、一代目:宗谷(1956〜1965)、二代目:ふじ(1965〜1983)、三代目:初代しらせ(1983〜2008)、四代目:二代目しらせ(2009〜)という歴史をたどっています。

船橋港に係留されているのは、現役の「新しらせ」ではなく、1983〜2008年までの25年間に活動した「初代しらせ」です。

千葉県のベンチャー企業である株式会社ウェザーニューズの石橋博良社長(故人)がこの船に惚れ込み、スクラップにされそうだったのを買い取り、船橋に着岸させました。それが、今回、私が訪問した「SHIRASE」です。

12月25日、「初代白瀬」で観測隊の第35代隊長を務めた渡辺興亜さん、隊員だった國分征さんと現場を訪ねました。

「ここが隊長の部屋、当時のままだ」と、渡辺元隊長は感慨深げ。応接間・寝室・バス・トイレのある隊長室……ここが、観測隊の司令塔の役を果たしていました。実験室、食堂なども、活躍当時のままでした。

私はTBSに勤務していたとき、南極観測隊に報道隊員として参加しようと努力しながら、夢を果たすことができませんでした。当時のことを思い起こし、観測隊員と船長以下の船員を乗せ、昭和基地に向かって南極の氷に挑戦した「初代しらせ」に「お疲れ様」と言いたい心境でした。

船橋港では、大人も子供たちも「SHIRASE」を見学しており、「初代しらせ」は、南極と気象と環境をつなぐ、新しい役目を果たしています。

来年は白瀬中尉が南極に達して100年、アムンゼンが南極点に到達して100周年です。

私は1988年に「南極にいどむーアムンセンとスコットの物語」という絵本を書きました。白瀬中尉も1ページですが登場します。100周年記念の年に、再版したくなりました。

SHIRASEのサイト
「南極にいどむーアムンセンとスコットの物語」の紹介ページ