堂本あき子なの花日記 No.154
「e-ポリティックス」から「e-革命」へ
2012年1月20日

みなさま、お元気ですか? 堂本暁子です。

19日の午後、コンピュータに向かって原稿を書いていたときのことです。「災害」について、ウィキペディア英語版を参照しようとしたところ、黒い画面が出てきたのです。

なんと、ウィキペディアが、アメリカ議会で審議中の「知的財産権保護法案」(Stop Online Piracy Act=SOPA)が、「インターネット過剰規制につながる」として、日本時間の18日14時から24時間、サービスをストップして、抗議をしていたためでした。マスコミは「一種のストライキ」と報じています。

「ストライキ」といえば、〔仕事をボイコットして賃上げを要求する〕とか、「抗議行動」といえば、〔のぼり旗を立ててデモ行進する〕などしか思いつかない私はびっくりしました。

表示されたウィキペディアのメッセージを要約します。「10年以上、何百万時間を費やして、ウィキペディアは世界最大の百科事典を創り、発信してきました。今、米議会が審議中の法律は、私たちのこうした自由で開かれたインターネット社会の発展を阻害するものです。みなさまの注意を喚起するため、24時間、ウィキペディアのサービスを停止します。みなさま、「Facebook」や「Google+」、「Twitter」で声を上げてください」……というものです。

米国のオバマ大統領は、インターネットをフルに活用して大統領選に勝ったし、「中東の春」もインターネットを使って実現したように、いまや、インターネットは大きな力を持つようになりました。政治の流れを変え、時に変革のきっかけをつくり、世論を牽引したり、支配したりするほどの力です。

先ほど、再度ウィキペディア英語版にアクセスしたところ、「1億5千万人以上の方がメッセージを読み、自由で開かれたインターネット社会を守るために、何百万人もの方が声を上げて下さいました。ありがとうございました」とありました。日本の総人口を上回るアクセス数です。

ところで、2001年の流行語大賞のトップテンに「e-ポリティックス」が選ばれています。今では、選挙にインターネットを活用するのは当たり前になりましたが、2001年の千葉県知事選はその走りで、堂本選対の事務局長が受賞したのでした。つまり、私もインターネット社会に参画し、活用している当事者なのです。

「e-ポリティックス」から「e-革命」へ。ここまで多様なインターネットの拡大・発展に、驚きを禁じえません。と同時に、今後、どのような使われ方、どのような影響が現れてくるのか、予測がつかないことへの一抹の不安も感じています。