堂本暁子の北極レポート |
2013年8月16日 |
みなさま、こんにちは。堂本暁子です。今、北極にいます! 8月6日、グリーンランドのカンゲルルススアークを「シーアドベンチャー号」で出港。天野恵子先生と北極の旅を続けています。乗客は102人で、そのうち日本人は私たち2人だけです。 7日には、デンマークの領土であるシシミウトという町に上陸。イヌイットの人たちがどのような生活をしているかを垣間見ることができました。犬ぞりを使わなくなったので犬たちはつながれ、その遠吠えが悲しげに聞こえました。 8日の朝は感動の連続。ゴムボートで、朝日輝く氷山と氷の間を縫って進むフィヨルドのクルージングは、最高の経験でした。 9日はストア氷河の末端に船長が挑戦。氷山の間を縫って接近し、私たちはゴムボートでさらに近づきました。眼の前に現れたのは何キロあるかわからないほど長い、氷の巨大な壁。しかも自然の彫刻は千差万別。まさに北極の芸術です。太陽の当たり方で刻々と変化し、宝石のように輝きます。突然、静寂を破って何万羽ものカモメが集まり、大変な賑わいです。「多分氷河から流れ出たミネラルを求めて、魚や海老などの海の生物が集まり、その魚や海老を求め、上空にかもめが集まったのだろう」との説明でした。 10日、カラットフィヨルドに上陸し、高度1000メートルの山に登る計画。北極圏で胸突き八丁の坂を登るとは思っていませんでした。天野先生は頂上まで、私は180度の景色が見えるところまで上り、氷山のパノラマを楽しみました。 なにより、毎日好天に恵まれているので、最高の夏休みです。ホテル並みの食事、夜はレクチャーと、忙しい旅でもあります。 今日はグリーンランドを離れ、カナダのバフィン島へと向かっています。 ※ご参考までに、北極圏の地図を載せておきます。 |