堂本暁子の永田町レポート
本日、「参議院クラブ」がスタート
1998年12月28日

皆さま 堂本暁子です。

今年も本当に残り少なくなりましたが、いかが年末をお過ごしでいらしゃるでしょうか?

私は今日、院内会派「参議院の会」の有志四名と、既成政党の概念をうち破る「参議院クラブ」をつくりました。その趣旨は、以下のようなものです。
「参議院クラブ」は、院内会派「参議院の会」の掲げるテーマである「参議院改革」を党の唯一の共通目標として、その他の政策については、いっさいの党議拘束を持たない新しい政党のあり方を模索する。党運営は従来の本部を頂点としたヒエラルキー型組織を廃して、議員個人の活動に中心をおく各支部をつなぐネットワーク型・水平型の組織運営を旨とし、インターネットなどの手段を駆使して国民との間にまで広くコミュニケーションの輪を広げ、さらに外国の政党との情報交換など、国際的視野に立って政治を行う、全く新しい政党の姿を目指すものである。

政治が流動的になっている中で、無所属議員、つまり党議拘束や圧力団体との利害にとらわれずに自由な立場にある私たちこそ、日本社会を抜本的に改革していくことができるし、また実現していかねばならないと思います。一方、個人献金が集まりにくい日本において、政治家が本来の立法活動をしていくためには、どうしても公的助成が必要です。しかしこの制度は政党助成という形をとっているため、選挙で政党に所属する議員と同じに信託を受けていながら、無所属議員は全く助成をうけることができない不平等なものになっています。

そこで無所属議員に対する公的助成制度の実現など、参議院改革を掲げる会派の活動を実現するために、当面、現行制度の下で政党化することによって助成を受けざるを得ないと考え、「参議院クラブ」をつくったものです。共通する政策でまとまる既成政党とは異なり、党議拘束をせず、議員一人一人が自分の信じるところに従って判断をしていきます。今はまだ五人ですが、趣旨に賛同する参議院議員を一人でも多く増やしていくことで、党利党略で政策を競う衆議院をチェックするという参議院本来の役割が果たせるのだと信じています。参議院の改革だけではなく、今、日本の政治はあらゆる面にわたって改革が必要です。行政改革や財政改革、福祉などの国内の問題や、外交・防衛上の課題克服など、広く日本の構造改革について調査研究し、来年からの私の政策提言・立法活動に生かしていきたいと思っております。99年は89年に立候補してから10年目です。責任の重さを痛感しております。自分らしく、一日一日を大事にしてゆきたい、と思っております。

今年は本当にお世話になりありがとうございました。

皆様どうぞよいお年をお迎え下さいませ。そして来年もよろしくお願い申しあげます。