皆さま 堂本暁子です。
8日にオランダのハーグから戻りました。
オランダは、古さと自然を大事にする、落ち着きのある、素朴な国、というのが私の印象です。
4日から始まった国際議員フォーラムは、13世紀に建てられた由緒ある議場で開かれました。
オランダでは毎年、国会の開会式はここで行われ、女王が金の馬車で宮殿から議場に向かうのだそうです。
国際議員フォーラムには、世界の103ヶ国から210人の国会議員が参加しましたが、各国の課題として共通していたのは、女性に対する暴力、性行動の低年齢化などに関してでした。
特に途上国では、適切で安全な避妊のサービスが少なく、教育の不徹底のため、望まない妊娠が増えているとの報告がありました。
私は、環境と人口問題の相関関係を指摘し、日本ではダイオキシンが今大問題で、化学物質汚染による内分泌攪乱物質が、生殖機能を阻害する可能性があることを指摘しました。
5日から開かれたNGOフォーラムで印象に残ったのは若者たち。
「大人の議論を聞いていると、まるで若い男女はセックスマシーンみたいだ。そんなことはない。もっと全人的な存在として若者を捉えるべきだし、意志決定の場に私たち若者を参加させるべきです。」とブラジルの若者(男)が大人に伍して堂々と主張する姿は実にさわやかでした。
国連人口基金のナフィス・サディック事務局長も「どこの国でも若者たちが積極的に意志決定の場に参加すべきだと私も考えている」と発言し、注目を浴びました。
帰国直後の2月10日、参議院の共生社会に関する調査会が開かれ、「女性に対する暴力」について警察庁等からヒアリングを行いました。警察の調査によると昭和63年まで女性に対する暴力は減少し、以後増加の一途を辿っているということです。
昭和一桁生まれの男性議員いわく、「女に暴力を振るうなんて男の風上にもおけない。いったいいつ頃からこんなご時世になってしまったのだろう。」私は「世界的な傾向と受けとめるべき。
そして、日本でも若者を対象としてばかり扱うのではなく、若者を意思決定の場に参画させるくらいの大胆な試みをしてみてはいかがでしょうか。」と発言しました。