堂本暁子の永田町レポート
桜の季節になりました
2000年4月3日

皆さま 堂本暁子です。

昨日の夜、小渕総理入院という報道に接し、驚いています。政治家は とかく無理に無理を重ねているように思います。今は野党なのでそれほどでもありませんが、私も与党の時は本当に自分の体を疲れすぎないようにするので精一杯でした。

総理大臣は忙しさのケタが違います。1分1秒きざみでスケジュールが組まれ、疲れてもなかなか休めない状況にあります。うらやましいのはアメリカの大統領やヨーロッパの議員。アメリカの大統領は10日くらい、ヨーロッパの議員は1ヶ月ほど完全に休みを取ります。今でも忘れられないのは、その話をしている時、橋本前総理が「日本の場合、夏休みはたった3日。しかもその休みで健康チェックを受けなければならないので、ないのに等しい」と言われたことです。総理大臣だろうが議員だろうが、適度に休みを取る方が良い仕事ができるのではないでしょうか。

春霞たなびくびわ湖畔で、GLOBE総会を開催
4月の7,8,9日と大津でG8の環境大臣会合が開かれ、それと並行して私が世界総裁を務める地球環境国際議員連盟(GLOBE)の総会を開きます。日本の議員が約20名、そして各国の国会議員が14名参加する予定です。地球温暖化を全体のテーマとして、第1部は燃料電池についてカナダのバラード・パワー・システムズ社と日本のトヨタが発表。第2部は貿易と環境、そして第3部は私がメインスピーカーとなる地球環境ガバナンスについてです。これは21世紀に環境の視点から地球をどのように統治・運営・管理するかについて話し合うものです。8日の夜には各国の環境大臣と議員との意見交換を兼ねた夕食会を予定しています。

今世紀は国際的にも官僚主導の世紀でしたが、市民と市民を代表する議員そしてNGOが、地球規模の環境や人口、人権や貧困などについて取り組む時代へと移行しなければならないと思います。21世紀は人類が水不足に悩むといわれているだけに、琵琶湖畔でこの会議が開かれることは、水の利用について話す良いチャンスでもありましょう。

この間、国会での活動と平行してこの会議の準備におおわらわでした。ちょうど桜が美しい季節です。ピンク色の花が、外国からのお客様を歓迎してくれることでしょう。各国議員同士の議論が深まり、G8環境大臣会合とあいまって有意義な会議となるよう、精一杯がんばってきます。