堂本暁子の永田町レポート
遅い信濃の春を満喫しました
2000年5月12日

皆さま 堂本暁子です。

遅い信濃の春を満喫しました
皆さま、連休はいかがお過ごしになりましたか。私は長野県の小諸の家で過ごしました。長野県にはまだ女性の国会議員が誕生していません。そこで96年にスタートしたのが「女性議員を増やすネットワークしなの」です。14人しかいなかった県下の地方議員が、今では144人。大躍進です。「ネットワークしなの」の会員も今年は500人の大台に乗りました。
私もメンバーの1人として7日に上田で開かれた総会に出席。長野全県下から集まった地方議員や政治に関心をもった女性たちに出会いました。この秋には、一昨年青森県弘前市で開かれた全国女性議員サミットの第2回を10月に長野で開く予定があるので、これからおおいに盛りあがるものと期待しています。また衆議院選挙でも社民党から女性が立候補しており、初の女性議員が誕生するかもしれません。とにかく長野の女性は元気です。

8日は浅間山の山開き
前の日に降った雨が止んでさわやかな朝。山の裾野は桃と桜が満開でしたが、山を登るとコブシそしてカラマツの新緑へと色が変わります。1400mの国民宿舎「浅間山荘」前で勇壮な太鼓の響きとともに聖火祭が行われました。修験道の行者が山の平穏と登山者の安全を祈り、行者を先頭に記念登山。
ミズナラとカラマツのまざる林を、ミズナラの落ち葉を踏みながら歩くここちよさは格別でした。一の鳥居、二の鳥居を過ぎ、高度2000mの湯の平口まで登ると、今回新設された緊急避難のための「火山館」が現れます。市長も議会議長も警察所長もみんな集まっての開所式が行われ、私もテープカットに参加。ひさしぶりに浅間高原の春を心ゆくまで楽しみました。

古城の家
懐古園の隣のなんの変哲もない日本家屋が私が借りている小諸の家。住所が古城、お城の隣りでもあり、「古城の家」と呼んでいます。今、庭が花盛り。ボケ、シャクナゲ、アヤメ、スイセン、ツツジ、ツバキ、小諸スミレ、タンポポ、オダマキ、十二ひとえ、などが咲き乱れ、東京と違って、いろいろな花が一斉に咲きます。まさに遅い春の到来です。

沖縄及び北方問題に関する特別委員会(5月10日)
沖縄サミットに向けて、沖縄では開発が進んでいますが、豊かな自然環境への配慮がなされているのかどうか心配です。委員会での質疑で、日本の宝とも言える南西諸島の美しくしかも繊細な自然を保全する重要性を指摘しました。広大な米軍訓練場が返還されるのと引き替えに、ヘリコプターの発着所7カ所を移設する計画があります。ところがその予定地はヤンバルテナガコガネやノグチゲラなど22種もの固有種と126種の絶滅危惧種・貴重種を含む1313の生物種が確認されているのです。この貴重な生態系は二度と再現できないので、私はすでに開発されている中部訓練場内に移設できないか、青木官房長官にアメリカと再交渉してほしいと提案しました。

国民福祉委員会(5月9日・11日)
与野党の中で大変な問題になっているのが、児童手当法の改正。単なるばらまきであり、一部の人しか裨益しない不公平性もあると野党が批判、大激論になっています。今回の改正で6歳まで児童手当が支給されることになりましたが、財源として年少扶養控除を廃止したため、小学生以上の子育て家庭は年間10万円の実質増税です。税制を改正しない限り、真の公平性は実現できないと思っています。21世紀における子育ての社会化、負担の公平化に向けた国民的議論が必要だと、私は4月26日本会議で代表質問を行いました。
そして今週、法案が国民福祉委員会に付託され、2日間にわたって審議。私は、児童手当の目的である少子化対策・子育て支援策全般について質問しました。とりわけ保育について、20年前、厚生省はベビーホテルを徐々に認可保育所に吸収し、いずれはなくすと言ったにもかかわらず、この数年ベビーホテルが急速に増えているのはどういうことなのかと質し、大臣に徹底した実態調査を約束させました。20年前にジャーナリストとしてベビーホテルのキャンペーンを1年間にわたって展開した時のことを思いだし、今議員でいてよかったと思った瞬間でした。

5月23日(火)は森の会です
場所:環境パートナーシップオフィス 東京都渋谷区神宮前5-53-70
   地下鉄「表参道」下車、国連大学のとなり
時間:18:30〜20:30
講演:東京のムササビ  岡崎弘幸氏(都立久留米高校生物教諭)
報告:GLOBE15回世界総会の報告(予定) 堂本暁子
どなたでも参加できます。ふるってご参加下さい!