堂本暁子の永田町レポート
総選挙を終えて
2000年6月29日

皆さま 堂本暁子です。

総選挙を終えて
第42回衆議院選挙は25日投開票が行われ、無所属の会は、副議長の渡部恒三さん(福島)、埼玉の土屋品子さん、広島の粟屋敏信さん、神奈川の中田宏さん、それに新人の三村申吾さん(青森)が当選。4議席から5議席に増えました。応援に歩いて感じたことは、中央からの締めつけが強く有権者が嫌気をさしているということです。あくまでも有権者が自分の意思で自分の代表を選ぶというのが、民主主義の本質だと思います。トップダウンで投票行動を強制されたのでは、真の民主主義と言えないのではないかと感じました。

ついにベビーホテルで死亡事故発生
昨日の朝NHKを見ていると、神奈川県大和市のベビーホテルで2歳の男児がせっかん死したニュースが流れていました。無認可保育所の中でも夜間や宿泊保育を行っている「ベビーホテル」の数は、全国400件前後で推移していたのが、昨年には838件に急増。私がキャンペーンを張った20年前に、厚生省はベビーホテルはいずれ認可保育所に吸収すると言っていたにもかかわらずです。5月の国民福祉委員会で、「これはどういうことか。20年前にも子どもの棺桶が出ていったのを見た。また同じ事故が起こる危険があるのではないか」とただし、厚生大臣から「ベビーホテルの実態を把握し、その上でどのように問題が解決できるか検討する必要がある」との答弁を引き出したばかりでした。
この20年間、厚生省はベビーホテル問題に真剣に取り組んでこなかったといわざるをえません。まさに私が国会の場で何度も警鐘を鳴らしてきたことが現実になったのです。同じく過ちをまた繰り返されたことは、いかにも残念です。大和市のケースでは他に4人もの幼児が死亡または負傷していたことが、明らかになっています。

女性への暴力防止法を求めて、シェルターネットフォーラムに出席
6月24-25日の2日間、東京ウイメンズプラザで、女性と子どもに対する暴力の根絶をめざして全国フォーラムが開かれ、出席しました。定員700の会場があふれるばかり。全国から集まった800人が女性への暴力について、熱のこもった報告や解決策を話しあいました。なぜこのような家庭の中での暴力が増えてきたのか、考えてしまいます。大きな原因の1つはストレス、麻薬、アルコールのようです。さらに、親の暴力を見てきた子ども夫婦が同じことを繰り返すケースが多いのも、この問題のつらい現実です。