堂本暁子の永田町レポート
取り戻したい良識の府、参議院
2000年10月19日

皆さま 堂本暁子です。

取り戻したい良識の府、参議院
本日18時過ぎ、参議院の選挙制度の改正が、参議院本会議にて野党欠席のまま可決されました。午前の本会議では、斎藤議長の辞任を受け、新議長の選挙が行われ、自民党の井上裕氏が、与党の他、民主、共産、社民、自由の票も得て、239票中222票で新議長に当選。それぞれ各党の代表に投票すると思っていたので、これにはびっくり仰天。私は無所属議員の集まりである無所属の会の代表、田名部匡省さんに票を投じました。午後になって野党は、与党寄りの姿勢をとった新議長に対し不信任案を提出。国会の中にいてさえ、とまどう一日でした。

私は、参議院は良識の府であり、こうした党利党略に振り回されるべきではないと考え、議長不信任案と公選法改正案の採決は、積極的な意思を持って棄権しました。参議院を衆議院のチェック機関として存在させるのであれば、政党政治の場である衆議院に対し、参議院は議員1人1人が独立した判断を行える場であるべきだと考えています。