皆さま 堂本暁子です。
外からの脅威〜移入種問題の解決に向けて
「東京を始め大都市の雑草の9割は外来種、つまり私たちは江戸時代とは全く違う景色を見ているわけです」との報告に、驚いたのは私ばかりではないでしょう。常日頃見慣れているヒガンバナは中国、水仙はシルクロードからやってきたとのこと。悪さをする移入種はブタクサで花粉症の原因とか。6-7日に東京で開かれた移入種問題のシンポジウムでの報告です。
爬虫類や両生類の移動もさかんで、沖縄には毒性の強いオオヒキガエルが移入し、そのことを知るはずのないヘビや哺乳類がそのカエルを食べて死ぬのだそうです。人間だったら大事件になっているに違いありません。深刻なのは水生生物の移入。琵琶湖ではブラックバスの餌になるカワバタモロコやイチモンジタナゴが90年代に入って姿を消してしまいました。いまや東北地方も含め全国の都道府県でブラックバスが増えており、在来の生態系への影響が心配されています。
人の移動、モノの流れがグローバル化する中で、生物の移動も進んでいるのです。国内的、国際的な取り組みが始まったばかりですが、今後、生物の移入種問題がクローズアップされることが間違いなさそうです。
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イベントのお知らせ
私が運営委員をしているNGO、生物多様性JAPANが1月21日にイベントを予定しています。ラッコやエトピリカなど、滅多に聞けない話が聞けそうで、私も楽しみにしています。席に限りがありますので、ぜひお申し込み下さい!詳細は下記、生物多様性JAPAN事務局までお気軽にどうぞ。
●北方4島の自然保護協力に関するワークショップ●
主催: 生物多様性JAPAN、ユネスコ、IUCN他
日時: 2001年1月21日(日)9時半〜17時
参加費:無料 要予約
会場: オリンピック記念青少年総合センター 国際交流棟国際会議室
予約: 生物多様性JAPAN事務局まで参加者の氏名、住所、電話・
FAX番号、Emailを明記してお申し込み下さい。
挨拶: 堂本暁子(生物多様性JAPAN運営委員・参議院議員)他
講演: Evgueni M. Grigoriev(クリスキー自然保護区所長)
Valery Nerunov(ユネスコMABロシア委員会)
佐藤 謙(北海学園大学教授)他