何かと忙しかった1月でした |
2006年1月28日 |
皆さま 堂本あき子です。 千葉県が10年ぶりの大雪にみまわれ、知事公舎の庭は1週間たった今も、半分ぐらい残雪に覆われており、私は雪景色を楽しみました。 私は目下のところ、予算編成で忙しい毎日です。千葉県の予算規模は平成16年度で1兆7千億円弱でした。今年は景気が回復し、税収の伸びも予想されますが、前年度より予算規模が大きくなるのではないかと喜ぶことはできません。なぜならば、国は伸びた税収の枠よりもさらに大きく交付税を切り込もうとしているからです。 さらに、裁量の余地のない人件費・社会保障費・今まで建設した箱物の債務返還など、いわゆる義務的経費が予算全体の約85%を占めるので、経済の活性化、福祉や教育などの予算は残りの15%から捻出しなければならず、予算編成に四苦八苦しています。 県民のニーズに応えてもっと大胆に、活力ある千葉県づくりのための予算編成ができるようにしたいと、痛切に感じています。 【千葉大学講義(1月18日)】 この講義で私が一番学生に強調したかったことは、20世紀から21世紀へと変わる節目のときに、明治以来続いてきた中央主導の国のあり方が変わりつつあるということです。私は徹底した情報公開と県民参加型の県政運営を公約としてきましたが、この5年間でその域を超えて県民は政策を提言し、実践にも参画するうねりが出てきました。経済、福祉、環境、農業、NPO、安心・安全な地域づくりなど、あらゆる分野で県民の意見を聞き、計画や施策を策定してきました。 「物づくりの現場をもっと大事にしてほしい」と中小企業の経営者。「後継者がほしい」と農家や漁師。「施設ではなく地域で自分らしく住みたい」と障害者。「学校をもっと地域に開放してほしい」と求める住民。「自然のままの公園がほしい」と訴える子ども達……。 タウンミーティングの場で手を上げ次々と飛び出す発言を聞き、私は感動さえ覚えました。それは行政マンの発想を超えて大胆であり、真に迫っていたからです。従来、中央政府が決めた施策が国から県、市町村そして地域の住民へと、上から下へ、あるいは中央から地方へと流れていましたが、住民からの発意が政策として具体化するなど、住民の視点からの政策形成の仕組みが現実のものとなってきています。 つまり、国家主権から住民主権への転換であり、真の地方自治を実現しようとする挑戦なのです。 【千葉の野菜、千葉のさかな(1月19日)】 その会場には千葉県内の農産物や海産物が出品され、商談会も開かれましたが、牛肉や房総ポーク、合鴨の燻製、秋刀魚の卯の花漬け、いわしのごま漬け、大根やきゅうり、ラディッシュの浅漬けなど、まさに味の展覧会。食いしん坊の私は試食して回りました。とても美味しいものばかりなので、県内はもちろんのこと全国に販売網を広げたいと思ったことでした。 |