堂本あき子なの花日記 No.75
「ダイバーシティ・ガバナンス」について
2006年9月22日

皆さま 堂本暁子です。

私は「多様性(ダイバーシティ)」という言葉が好きです。

その出発点は「生物多様性」との出会いです。私は、生物多様性条約に採択まで関わりましたが、その最大の理由は、生命の誕生から40数億年近い歳月の間、命あるものは常に自分と異なった子孫を生み出すことによって進化するプロセスの中で多様化してきたということです。

しかし今、それは、生物だけでなく、時代のキーワードとなりつつあります。画一的な、同質的な集団ではなく、多様な価値観からのアプローチ。そして、性別、人種、年齢を超えて、様々な人たちの集団が力を発揮するようになってきたのです。

堂本造語ですが、最近は「ダイバーシティ・ガバナンス」という言葉を提唱しています。

9月18日の月曜日も、「千葉大学オープン・リサーチ2006〜産官学連携の新時代〜」において、「ダイバーシティ・ガバナンスの視点からの産学官連携」と題して講演しました。

市民や産業界、大学など様々な立場からの意見や、環境、福祉、農業、工業など異なった分野からのアプローチを総合して、政策化していくことが必要です。

そして、こうした考え方に立った場合、産業界と大学との連携は大変重要で、行政は、そのためのプラットフォームをつくることで、様々な分野での連携を実現し、地域づくりを進めていきたいと考えています。