堂本あき子なの花日記 No.82
「生涯現役」が理想
2007年1月23日

皆さま 堂本暁子です。

【1月19日(金)】
千葉県文書館で「新発見!南総里見八犬伝」を見ました。滝沢馬琴は武士の生活を嫌い、24歳のときに著作を始め、驚いたことに28年間かけて書いた「八犬伝」は106冊、しかも原本の表紙は全て犬の絵。
1匹だけ大きく描かれた犬がいるかと思えば、「101匹わんちゃん」のように数多くの犬が描かれていたり、2匹が戯れているものもあるといった具合です。私にとっての新発見!でした。

馬琴は1848年に82歳で世を去るまで書き続け、「生涯現役」でした。

また、この日、千葉県美術会の新年会に出席し、国や県から表彰を受けた方たちにお会いしました。
油絵の柴田祐作さんは82歳、旭日小綬章を受けられた後藤純男さん、堀豊之さんは70歳代後半と高齢ですが、制作意欲は満々、芸術家には定年退職はありません。

どなたも「生涯現役」です。

【1月20日(土)】
「地域創造ネットワークちば」の設立総会に出席。このグループは、680万人と言われる団塊シニアのネットワークを作ろうというもので、千葉県では先輩シニア層を含めるとおよそ150万人もの元気なシニアが存在するそうです。その人たちが持つ豊かな知識や経験、そして、意欲を生かし、地域づくりで活躍できる環境づくりをしようというものです。

とかく濡れ落ち葉、熟年離婚、在宅症候群などとネガティブに表現されるこの世代ですが、前向きにエコノミックアニマル、一億総働きバチなどといわれた世代は、戦後の日本の発展のために無我夢中で働いてきている人たちにもかかわらず、定年退職で場を失う人も少なくないのかもしれません。

よくよく考えてみると、2007年問題など、「定年」で、日本人は人生に区切りをつけすぎているきらいがあります。人生80年時代には、定年ショックを受けない上手な生き方をする必要があるのではないでしょうか。家庭で地域で、若いときから場を持っていることが大事です。

そういう私は、「70代の現役」。
これからも「生涯現役」でいきたいと思ったことでした。

地域創造ネットワーク・ジャパン