堂本あき子なの花日記 No.126
就労支援ネットワーク全国大会に参加して
2009年6月9日

皆さま 堂本暁子です。

【6月6・7日(土・日)】
6月6日と7日、千葉市海浜幕張で、全国就労支援ネットワークの全国大会が開かれました。基調講演は、長崎県の「社会福祉法人南高愛隣会(コロニー雲仙)」理事長の田島良昭さんによる「罪を犯した障害のある人の地域生活支援について」でした。

私は先約があり、講演は聴けなかったのですが、とても気になるテーマでした。というのは、知事公舎の隣が千葉刑務所だったからです。

「ここを出所した人はどこに住むのですか?」と担当者に聞いたことがあるのですが、返事は「出所者が自立するまでの入所施設をつくるための予算はあるのですが、地域の反対でいまだにつくれずにいます。刑務所の横に1か所あるだけです」という内容。

この就職難の折に、刑を終えた人たちはどのように生計を立てているのだろうかと、大変心配しておりました。

田島さんの資料によると、罪を犯す人の中には知的障害者も多く、平成18年度の新受刑者3万3032人のうち、知的障害者は274人でした。この人たちは出所しても就職が難しく、さらに生活も厳しく、再度罪を犯し、再入所してくる人が少なくないとのことです。

この世の中で最も差別され、また地域で暮らすことの難しい人たちであるに違いありません。これからの課題だと痛感しました。鋭い視点を示してくださった田島さんに、頭の下がる思いでいっぱいでした。

2日目(7日)の、「千葉県からの発信」という発表は、最前列でしっかり聴きました。7か所ある障害者就業・生活支援センターのスタッフのみなさん、お疲れさまでした。