堂本あき子なの花日記 No.149
東日本大震災への対応・テレビ出演のお知らせなど
2011年5月2日

皆さま 堂本暁子です。

久しくご無沙汰いたしました。この間、私は、東日本大震災の支援にどっぷり関わってきました。

まず、「女性と健康ネットワーク」としての支援を展開するため、4月1日に原ひろ子さん、天野恵子先生などとご一緒に、福島から宮城へと行ってきました。JA全農ちばのご協力で、野菜やお菓子、花などをジャンボタクシーいっぱいに積んで現地に向かいました。津波の現場に立ち、あまりの惨状に言葉を失いました。

帰宅した翌日から、印象に残る演奏会がふたつありました。4月2日は千葉少年少女オーケストラの15周年記念演奏会で、死者を悼む曲であるレクイエムを演奏していたこと。不思議なことに、曲目は2年前に決まっていたそうです。黙祷に始まり、子どもたちのオーケストラの真摯な演奏に感極まるものがありました。

ふたつ目は、4月10日、ズービン・メータ指揮の第九の演奏。ヨーロッパの人たちの反対を押し切っての来日で、津波で亡くなった方々の冥福を祈るための演奏会でした。

常日頃聞く第九とは全く違い、心に深く染み入ってくるような第九でした。演奏後、東京文化会館の大ホールは全員総立ちで、来日された指揮者のメータさんと、ソリストへの感謝の拍手は鳴り止みませんでした。終わってから食事を共にした、メゾソプラノの藤村実穂子さんが「今日のが本当の音楽」とポツリとつぶやかれたことが印象的でした。

震災への対応では、残念ながら、女性の意思決定の場への参画、そして高齢者や子ども、病人、障害者の視点が、極端に欠落しています。知事時代にこの問題で全国調査をした時からそれは明らかでした。

今回、その歪みが現実の問題として顕著になったといえます。そこで、全国の女性たちが、今後のためにも政府、自治体に要求していきたいと、6月11日に「災害・復興と男女共同参画」のシンポジウムを開くことになりました。忙しくなりそうです。

明日、5月3日には、NHK教育テレビ午後8時からの「福祉ネットワーク」の「東日本大震災“病院”が消えた ー福島・精神障害者たちの苦悩ー」に出演します。私の出番は短いかもしれませんが、ご覧いただければ幸いです。