堂本あき子なの花日記 No.151
年の瀬を迎えて
2011年11月28日

皆さま 堂本暁子です。ご無沙汰いたしております。

もう年末まで1か月、早い一年でした。忙しくなったのは3.11以後です。阪神・淡路大震災のときも、中越大震災のときも、いつも女性や障害者、高齢者が我慢をし、困難に直面してきました。今回、東北でも、また同じ事態が起き、私たちは、復興基本法や復興基本方針に男女共同参画や障害者の視点を取り入れるよう政府に求める活動を展開してきました。大変な力仕事でした。そこで、今月に入ってからも、三重県津市、群馬県前橋市、岩手県平泉町、新潟県長岡市と4か所で「災害・復興と男女共同参画、障害者」をテーマに講演をして歩きました。

平泉では、初めて中尊寺を訪ねました。世界遺産になったので、普段は新宿駅並みの込み方だそうですが、ウィークデイだったこともあり、人はまばらでした。1124年に建立された金色堂は、まさに平安文化の極限的な美しさがあると思いました。しかし、より感激したのは、山の中に点在する木造の寺院の数々です。金色堂と対象的に、質素そのもの。人がいなければ、一日中いたいところです。

昨日は、細渕宗重さん(「ロザリオの聖母会」理事長)をしのぶ会でした。

千葉県独自の「不条理につらく、悲しい人はいませんか?」という視点での福祉施策を一緒に展開した仲間たちが全県から集まり、細渕さんを偲びました。出会うすべての人に対して手を差し伸べ、励ましてきたお人柄が、会場いっぱいにみなぎっていました。

知事時代に支えてくださった細渕さんが亡くなって、心底寂しくなりました。