堂本あき子なの花日記 No.214
「軽活」のすすめ
2018年3月6日

みなさまこんにちは。堂本暁子です。

近頃、やたら「活」をつけた言葉が流行っているようです。
恋人探しのための「恋活」、結婚のための「婚活」、離婚のための「離活」、就職をめざす「就活」などなど……。

その中で、私は「終活」という言葉は好きになれません。
終末に向かっての準備活動、という意味でしょうが、私はより軽やかに、のびのびとこれからの日々を過ごしたいので、「終末に向かう」気分になれません。
むしろ「身軽さを求めての活動」、「軽活」とでも言いましょうか。

私は、TBSの30年間、国会議員の12年間、千葉県知事の8年間の資料と本を、カタツムリのように背負ってきました。
85歳を節目に身軽になる決心をし、3月から資料の整理を始めました。この4日間で、古い本を引き取る福祉施設に、ダンボール25個分の本を送りました。

本の整理は、「人生のセンチメンタルジャーニー」です。
1冊、1冊、懐かしい本を読んで、その当時のことを思い出します。
幼い頃に父が買ってくれた英語の絵本は捨てられませんでした。
若い頃に読んだ小説は思い切って処分しました。捨てにくかったのが山の本、そしてチベット、南極・北極、ミクロネシアなど、憧れ、実際に訪れた極地の本です。

整理をしながら、精神的にも、物理的にも、空間的にも、国内外で実に大胆に活動したものだと、懐かしく、同時に幸せな経験だったと振り返っています。

【この記事はブログでもお読みいただけます】